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投稿事例のご紹介

先生の投稿の一部をご紹介します。

悪性胸水用デバイス(開発中)

がん患者 QOL向上

悪性胸水がたまると、胸腔ドレナージで胸水を取り除く必要がある。チューブは、陰圧による変形と詰まりを防ぐため、硬くて太くする必要があり、患者は持続的な苦痛を伴っていた。また、チューブの留置手技は熟練を要し、気胸や出血などの重篤な合併症を起こす危険性もあった。加えて、従来の水封システムは大掛かりで、日常生活動作の著しい妨げとなっていた。そこで、QOLを向上するための方法とデバイスの開発を開始した。

本事業をどう活用したか

2019年に本事業で開催されたバイオデザインワークショップに参加し、悪性胸水に関するニーズを知った。異業種との交流・議論を通じてニーズの本質は何なのかを様々な角度から検証し、従来法と全く異なる新手法を発明するに至った。また、デバイスの設計、先行技術調査、特許出願、プロトタイピングなど、医療機器の開発に欠かせない知識を短期間で学ぶことが出来た。

患者の邪魔にならず、医師にとっても扱いやすいデバイス

転移を伴うがん患者の半数が悪性胸水に苦しむ現状にある。このデバイスが社会実装されれば、患者の日常生活の邪魔にならず、医師にとっても扱いやすいデバイスになると考えている。また、安全に実施できること、従来の手法と同等の効果があり安価に済むことを目標とし、現在、大学病院での臨床研究前研究の開始に向けて各種準備中である。
事例紹介リーフレット4
事例紹介リーフレット4


(pdf :844 KB)

(掲載内容は、2020年9月時点の情報になります。最新情報についてはお問合せください)
こちらのコンテンツは、日本医師会「医師主導による医療機器の開発・事業化支援事業」の業務委託先であるサナメディ株式会社が作成しております。本件に関する問い合わせ先はこちら。

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